選別について

選別について

 生豆から欠点豆や異物を取り除くため、あるいは格付けのため、乾燥後様々な処理が行われます。

風力選別機

 風力と重力を利用し異物を除去。人の何倍もある大きな機械です。

スクリーン選別機

 豆の大きさを選別。サイズの異なるふるい(金属製の大きなもの)を積み重ね、振動にかける。小さい豆ほど下に落ちてくる。

比重選別機

 比重の重い高級品と軽い下級品に選別。傾斜のかかった金属板を振動させ下から風を送ると不思議な事に軽い方が下へ重い方(高級品)が上へと分かれていく。

電子選別機

 レーザーで色を感知。生豆の色を指定しておき、その色以外のものを除去。機械のすごさに感心させられる。除去されたものを確認すると完璧で、悪いものだけがはじかれていました。しかし、合格品の中にも異物は残ります。これを減らす為にレーザーをあてる角度を増やす事もあります。

ハンドピック

 人手で取り除く。生豆を山積みにして欠点豆を取り除いていく方法が原始的でエチオピアなどでみられる。グアテマラではベルトコンベアーで生豆が運ばれ、そこにブラックライトをあてていた。光って見やすいと言うが、横で見ていても早さについていけない。毎日仕事にしている人はやはり凄い。ベトナムで見たのはベルトコンベアーが作動しているのに、そこに人がいない。何のため・・・悲しすぎる・・・。
 当店でも出荷前ハンドピックを行っております。ここでよくある勘違いが、“ハンドピック=欠点ゼロ”というものです。ハンドピックの目的は欠点豆を減らし商品価値を高めるという事で欠点ゼロではありません。グアテマラで聞いた時は一人が約1bag(69kg)程度1日で行い、日給が600円。「っていう事はキロ当たり10円ぐらいでスペシャルティーになるの?それにしては高くない?」と問いかけると、「そしたら自分ですれば」と返され「ごめんなさい」と謝りました。