神秘の国イエメン
神秘の国イエメン
モカマタリーでおなじみのイエメンは他の生産国と全く違う側面をもちます。
まずは栽培地ですが、そもそもイエメンは乾燥した砂漠の様な所で雨が少ない事がひとつ。
コーヒー栽培に必要な水の確保が生産者一番の課題だそうです。
次に果肉の取り扱いですが、イエメンでは乾燥した果肉(キシル)に生姜や
カルダモンを入れ煮詰めた飲物(カハワ)を飲む文化があります。
カハワを美味しく飲む為には良質のキシルが必要なのですが、
この良質のキシルを作る為には水分値を20%程度に抑えておくと良いそうです。
一般的に生豆の水分は14%を超えるとカビの影響が出てくるので早く乾燥させないといけないのですが、
そのあたりを聞いてみると、空気が乾いているのでその心配はないようです。
キシルは売買されており、注文があれば脱殻(だっかく)して残った生豆を収買業者に売りに行きます。
彼らにとってはキシルが中心なのでしょうか。
コーヒーの木は高地で栽培されますが、同じ環境で“カット”という葉が栽培できます。
カットは噛んでいると覚醒作用があり、いわゆる麻薬のゆるい感じで、こちらの方が高く売れる事から
栽培地をコーヒーからカットに植え替えている農家もあり、コーヒー屋としては残念な話です。
アラビアン・フェリックスの生産者の顔をお願いしたら、「こんなん使えるか〜!!」という写真が送られてきました。
封印していましたがご覧下さい。